一般社団法人日本腎不全看護学会成立に際してのご挨拶
私は、平成29年10月より当学会4代目の理事長に就任した佐藤久光と申します。
当学会は、透析療法がスタートした1972年頃より活動を開始しました。学術集会の開催、学会誌の発行、慢性腎臓病療養指導看護師の認定、セミナーの開催などの教育事業、医療安全や災害時対応事業、介護保険や医療保険制度に対する看護政策の提言、国際交流、関連学会との連携、統計調査、テキスト「腎不全看護」の出版など、腎不全看護の発展のための活動を幅広く展開してまいりました。そして、2015年には一般社団法人となり、当学会の社会的使命はさらに大きくなってきています。
このような歴史ある学会の理事長になるに当たり、私はその責任の重さを強く感じております。当学会は、これまでのこうした活動をさらに充実させ、深化させていかなければなりません。それと同時に、今日、慢性腎臓病の患者に対し、腎機能の悪化を遅らせようとする取り組みが重視されてきています。
私は、これまでの活動をさらに充実深化させると同時に、新しい役割を果たす任務を課せられています。腎臓病の全領域における医療のなかで、看護の視点から果たすべき役割を全うしなければならないと決意しております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2017年10月20日
佐藤 久光(衆済会 増子記念病院)